文明開化が成熟した明治末期、
東山の山懐に築かれた長楽館。
界隈はかつて「真葛が原」と呼ばれた、風光明媚な景勝地。
京の街中にありながら、辺りを満たすのは
満山の緑と喧騒とは無縁の静寂。
長楽館が根ざす東山・祇園エリアは、歴史と文化の宝庫。
目の前に広がるのは、国の名勝・円山公園。
その先には、知恩院の風格ある堂宇が連なる。
夕陽に染まる八坂の塔は、心に染みる名景。
ここから二年坂、三年坂を上れば、世界遺産・清水寺。
夜は料亭やお茶屋が並ぶ、祇園の花街へ。
地図を持たず、気の向くまま、
京都の中心部を、奥深く彷徨う。
四季折々に移ろう自然、風情あふれる古都の風景。
長楽館を起点に、東山の二つの顔に出会う旅へ。
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