2017.02.19

美味しいもの便り vol.11

美味しいモノ便り11


マデイラワインとシェリー酒のカンケイ

 

世界三大酒精強化ワインというと、シェリー、ポート、マデイラというのは
少し有名なお話ですので知っている方も多いと思います。
そこで今回は、シェリーとマデイラの共通性について。

酒精強化というのは、酒精、つまりアルコールを添加してアルコール増強しているということ。
「なんだ、日本酒のアル添と一緒か」と思われた諸氏は実は鋭いのです。

そう、ある意味では一緒であり、その目的は「酒質が安定する、クリアになる、劣化しにくくなる」
また風味も良くなるからなのです。

日本酒のそれは江戸時代初期に始まったとされていますが、
その根源は紹興酒の「善醸酒」であろうというところも面白いところ。
(シェリーやマデイラの登場よりも早い!)

 

(この辺はまたのお話として、)シェリーはスペイン南西部アンダルシア州のシェリートライアングルといわれる地域で作られるお酒。
紀元前1100年頃からこの地域でワインが作られ始めていた事がわかっていますが、
現在のシェリーの様に酒精強化しはじめたのは18世紀以前ころといわれています。
乾燥して暑い40℃の夏でも保存がきくように生まれたという訳です。
(輸出による長期輸送に耐える為でもあったと言われています)

一方、マデイラは、大航海時代17世紀に偶発的に生まれた熱酸化熟成する製法に加えて、
ジブラルタル海峡紛争でアメリカへの輸出港路を失い、大量の在庫を貯蔵整理するために
一旦蒸留がはじまり、ついにはそれを添加して保存性を高めはじめたと言われています。

 

そのほかにも、オロロソに言われる酸化熟成や樽熟成など共通性があるシェリー。

比較試飲して頂くと、その共通性を見いだしやすく、それと同時に両者の違いについても発見する事ができ、結果、「マデイラワイン」の美味しさが理屈ではなく体感によってしっかりと浮かび上がってくるのです。

 

シェリー&マデイラワイン比較テイスティングセット

2種グラス 1,500円(税・サ別)

辛口テイスティングと甘口テイスティングの2パターンでご用意しております。